ブランド価値というものについて、
ある種、的を得ているというか…何がそれを「本物」とするのか、という問いが
サスペンスでありながら、考えさせられる一面も持つドラマだった。
キャスト&相関図を紹介しつつ感想を綴ります。

Netflix「サラキムという女」あらすじ 全何話? 監督?
清潭洞(チョンダムドン)という高級ブランドショップが立ち並ぶ街の下水道から、
身元不明の遺体が見つかった。
その遺体のそばにあった、1点ものの高級ブランドのバッグと足首に入った刺青から、
彼女が高級ブランド、ブドワールのアジア支社長、「サラキム」(シンヘソン)であると特定され、捜査が始まる。
事件を担当することになったのは、パク・ムギョン(イ・ジュニョク)であった。
ムギョンは、サラ・キムの周辺人物を追っていくうちに、徐々にサラ・キムに隠された真実に
迫っていく…。
| タイトル | 「サラキムという女」 |
| 配信 | Netflixオリジナル |
| 話数 | 全8話 |
| 監督 | キム・ジンミン(「人間レッスン」「マイネーム」ほか) |
| 脚本 | チュ・ソンユン |
| キャスト | シン・ヘソン、イ・ジュニョク、パク・ボギョンほか |
韓国ドラマ「サラキムという女」相関図
作成中です
Netflix「サラ・キムという女」キャスト&登場人物
サラ・キム/シン・ヘソン

清潭洞の下水道から、身元不明の遺体として発見?
顔面が潰された状態で見つかる。
清潭洞の高級ブランド街に最近出店した、高級ブランド「ブドアール」のアジア支社長。
「ブドアール」は英国王室御用達で、一部の本物の上流階級しか知らないブランドであり、
入手困難なものとして、最近韓国のセレブたちの間で人気となっていた。
サラキムという女性も、写真などの証拠事実となるものは一切なく、
「噂の人」として存在していた。
【シン・ヘソンその他出演作品】「秘密の森」「生まれ変わってもよろしく」「サムダルリへようこそ」ほか
パク・ムギョン/イ・ジュニョク

ソウル警察庁刑事。
出世に対する欲が強く、強引な捜査で有名だが、合理的で論理的な思考回路を持つ。
話す人の矛盾点を見出し、鋭い人間観察によって、「サラキム」という人間の
真実に迫っていく。
【イ・ジュニョクその他出演作品】「秘密の森1・2」ほか
チョン・ヨジン/パク・ボギョン

化粧品会社ノクスの代表。
身元不明遺体が持っていた、高級ブランドバッグの持ち主で、バッグは交換した、と言う。
遺体にあった刺青「華麗な憂鬱」により、遺体が「サラキム」であると証言。
ある日、高級ブランド店に現れたサラキムに釘付けになった。
「真のお金持ち」になりたい、という劣等感が強い。
【パク・ボギョンその他出演作品】「シスターズ」「よくも悪くもだって母親」「魔法のランプにお願い」ほか
ヒョン・ジェヒョン/シン・ヒョンスン
ソウル警察庁刑事。
ムギョン(イ・ジュニョク)の後輩。
やる気はあるが、やりたくないことはやらないイマドキ青年。
ウ・ヒョウン/チョン・ダビン

元高級ブランドの店員で、サラキムからスカウトを受けて
ブドアールの販売員に。
しかし、現在はブランドの転売業をして生計を立てる。
サラキムに強い恨みを持つ。
チェ・チェウ/ペ・ジョンオク

サムウォルデパート会長。
韓国の上位数%のお金持ちで、絶大な影響力を持つ。
【ペ・ジョンオクその他出演作品】「白雪姫には死を」ほか
カン・ジフォン/キム・ジェウォン

チェ・チェウの秘書だが、実は元ホスト。
そして、実はサラキムとも繋がりが…彼女の別名を知る。
【キム・ジェウォンその他出演作品】「私たちのブルース」「ザ・キングランド」「ヒエラルキー」「オク氏夫人伝」「トラウマコード」「ウンジュンとサンヨン」ほか
ヤン・ダヘ/ユン・ガイ

ウ・ヒョウン(チョン・ダビン)の友人で
一緒に生活をし、一緒の仕事をしている。
同じくデパート系列で働いていたが、辞めることになる。
ホン・ソンシン/チョン・ジニョン

ホスト業界では知らない人はいない、金融業社タンハナキャピタルの会長。
強引な融資をしては、ホスト、ホステスたちを借金まみれにさせる。
サラキム(シン・ヘソン)の運命を変えた人物とも言える。
【チョン・ジニョンその他出演作品】「ラブレイン」「不可殺プルガサル」「涙の女王」ほか
キム刑事/ユン・テイン
パク・ムギョン(イ・ジュニョク)の同僚の刑事。
ミン・ビョングァン/イム・ギホン
チョン・ヨジン(パク・ボギョン)に頼まれてサラ・キム(シンヘソン)を脅迫しに行くが、
逆に逮捕されてしまう。
実はサラ・キムとは過去にも繋がりが…。
シン・ソウィ/キム・ヨンジ

有名女優。
ブドアールのイメージモデルとして映画などでバッグを使用する。
キム・ミジョン/イ・イダム

バッグ職人。
凄腕を持つ。
【イ・イダムその他出演作品】「恋の通訳できますか?」「今日もあなたに太陽を」「配達人」ほか
Netflix「サラキムという女」感想〜上質サスペンス・本物とは、偽物とはを問う
なかなかに上質なサスペンスだった。
身元不明の遺体が「サラキム」という女性だった、しかし、そんな女は存在しない。
サラキムとは一体何ものなのか…
関係者の話を聞くうちに、サラキムが持ついろんな顔が明かされていく。
サラキムって一体誰なんだよ…から始まるのだが、
やがて、サラキムは元々デパートで働いていて借金まみれになった女性(モク・ガヒ)まで
最終的には辿り着く。
さてはて、なぜ一介のデパート職員だった彼女が、
ブドアールという高級ブランドのアジア支社長を名乗ることになったのか。
というサスペンス要素がありつつ…
しかし、そもそも「ブドアール」というブランド自体が存在しないわけである。
「英国王室御用達」「上位数%のホンモノのお金持ちしか知らないブランド」
簡単には手に入らない、という噂を聞きつけ、またサラキムという女性の謎めいた姿に
セレブたちが騙されていく…という展開なわけだが、
まあ、普通に考えて韓国の上位数%の人も英国の上流階級の人や、
ファッション業界と繋がりがあるだろうよ、とは思う。
でも、ブランドのブランドたる所以、というか、
本物とは何か、みんながそれを「本物」と信じたら本物になるんじゃないか、という
問いかけには一理あるように思う。
最後、サラキムは
「ブドアール」を「本物」にするために、自分が「偽物」になる、という選択をする。
ブランドを本物にするか、自分を本物にするか。
そこも皮肉というか、相反するものとしてサラキムが選択することとなる。
彼女自身が「本物」になりたかったのでは、と思うが、
彼女はブランドを本物にすることに固執する。
そうして、彼女は殺人犯になってしまう。
それでも、ブランドは「本物」として韓国に残っていくという…。
確かに、ブランドにはそういうところがあるような気もする。
みんなが欲しがってるから自分も欲しいし、手に入らないから欲しい。
そうした欲望が、ブランド価値を高めていく。
細かいところは、「え、あれってどうなってるの?」と思う部分も
多々あるが、総じて興味深いサスペンスだった。
ブドアールのバッグは、普通に可愛いよね。