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【読書記録】ほろ酔い読書・おかわり〜作者・あらすじ・概要・出版社・文庫〜お酒を飲みながら読みたい

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【読書記録】ほろ酔い読書・おかわり〜作者・あらすじ・概要・出版社・文庫〜お酒を飲みながら読みたい

「ほろ酔い読書」
タイトルほろ酔い読書 おかわり
ジャンルアンソロジー
作者青山美智子・朱野帰子・一穂ミチ
奥田亜希子・西條奈加
出版社双葉文庫
ページ数全300ページ(五篇の短編)
「ほろよい読書」概要

「お酒」をテーマに五人の作家が彩る5つの短編。

美味しそうな料理と美味しそうなお酒。

心を満たす5つの物語。

青山美智子「きのこルクテル」

青山美智子(あおやまみちこ)…1970年、愛知県出身。2017年に刊行したデビュー作「木曜日にはココアを」で宮崎本大賞。

21年「猫のお告げは樹の下で」で天竜文学賞を受賞。同年「お探し物は図書室まで」、22年「赤と青とエスキース」、

23年「月の立つ林で」が本屋大賞ノミネート。

主な著書に「鎌倉うずまき案内所」「ただいま神様当番」など

(本書・作者紹介より)

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あらすじ

下戸のフリーライターがバーの取材へ行くことに。

文章をかくことが好きだけど、フリーライターとしての自分のあり方に悩むこの頃。

バーで出会ったバーテンダーの女性に恋をして

下戸ながら言い訳をつけてはバーに通うことに…

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感想

青山さんの物語の仕掛けはどこかオシャレである。

そんなおしゃれな仕掛けがここにも感じられる。

「お酒」というテーマと相まって、オシャレさも際立つ。

文章もセンスって言うけど…青山さんのお話を読んでるとしみじみ感じるー。

矢野帰子「オイスターウォーズ」

朱野帰子(あけのかえるこ)…1979年、東京都生まれ。2009年「マタタビ潔子の猫魂」でダ・ヴィンチ文学賞を

受賞しデビュー。15年「海に降る」がWOWOWでドラマ化、18年に刊行した「わたし、定時で帰ります。」がTBSでドラマ化に。

主な著書に「駅物語」「真壁家の相続」「対岸の家事」「会社を綴る人」「くらやみガールズトーク」など。

(本書・作者紹介より)

あらすじ

牡蠣は牡蠣好きと食べたほうがいい。たとえ、相手が嫌いな相手であっても…

その信条のもとに、オイスターバーで初対面を迎えた二人の男女。

二人には互いに何か腹の中に、屈託があるようで…

感想

朱野帰子さん。初読み。「わたし、定時で帰ります」のドラマは見た。

今回のキャラクターの空気感から納得ではある。

吉高由里子のはっきり物申す女性がすごく印象的だった。

てっきり漫画が原作かと思っていた…

お名前も面白い。「あけのかえるこ」さん。

新しい時代の女性像、といったイメージ。

一穂ミチ「ホンサイホンベー」

一穂ミチ…2007年「雪よ林檎のごとく」でデビュー。22年「スモールワールズ」で吉川英治文学新人賞を受賞。

同年「光のとこにいてね」が直木賞候補、23年本屋大賞ノミネート。主な著書に

「イエスかノーか半分か」シリーズ、「きょうの日はさようなら」「砂嵐に星屑」

「パラソルでパラシュート」「うたかたモザイク」など

(本書・著者紹介より)

あらすじ

父親が亡くなり、継母のまつ家に15年ぶりに帰った主人公。

歳の離れた、ベトナム人の継母を受け入れられず、

父親と仲違いし、ひどい言葉をぶつけた遠い日…

謝るタイミングを見つつ、実家で束の間、時を過ごす。

感想

いやあ…やっぱり一穂ミチさんは面白い!

この不穏な空気と、その空気の溶け方と、描き方。

やっぱり好きだなあと思う。

やっぱりちょっとどこか毒があるんだよね。その毒が私はクセになる。

「スモールワールズ」感想
「光のとこにいてね」感想

奥田亜希子「きみはアガベ」

奥田亜希子…1983年、愛知県生まれ。2013年「左目に映る星」ですばる文学賞を受賞しデビュー。

22年「求めよ、さらば」で本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞を受賞。主な著書に

「ファミリー・レス」「青春のジョーカー」「クレイジー・フォー・ラビット」

「彼方のアイドル」「夏鳥たちのとまり木」など。

(本書・著者紹介より)

あらすじ

「私は恋なんてしたくない」という中学生の姪を見守る主人公。

実家を引き継ぎ、一人で暮らす主人公の元には、近くに住む姉の娘がよく遊びに

来る。幼馴染の男の子に恋人ができて「もう話さない」と言われたことから

恋愛なんてしたくない、と言う姪。

若く、幼いが故に見えない未来に不安になり、思い込みに支配される。

そして、そんな姪を見ながら、自身の若かった日々を思い返す…

感想

今回のアンソロジーで発見したのが、この方。

アンソロジーは好きな作家さんがいるから、と思って読んで、

「あれ、こんな面白い作家さんもいるんだ」と、不意に発見できるところが

好き。

メキシコ料理とテキーラが美味しそうで思わず、トルティーヤを

買っちゃったよね…

西條奈加「タイムスリップ」

1964年、北海道生まれ、2005年「金春屋ゴメス」で日本ファンタジーノベル大賞を

受賞しデビュー。12年「涅槃の雪」で中山義秀文学賞受賞、15年「まるまるの毱」で吉川英治文学賞、

21年「心淋し川」で直木賞を受賞。主な著書に「お蔦さんの神楽坂日記」シリーズ、「善人長屋」

「首取物語」など。

(本書・著者紹介より)

あらすじ

恋人と別れ、ぼんやりとした気持ちで不意に降り立った町で

不意に入ったお店。

不思議な空気に包まれながら、それでも、

心に元気をくれる、美味しい料理に美味しいお酒。

狐につままれるような心地になる、そんなお話。

感想

西條奈加さんもよくお名前を聞くので気になっていた。

今回、読む機会ができてよかったと思う。

総じて、お酒のお話…普段飲まないようなお酒も出てきたり、

人によってお酒と料理の定義が違うのだな、と思ったり、

お酒と料理というのは全体的に生きる活力や癒しになるなと

改めて思うアンソロジーだった。

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