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【映画感想】すずめの戸締り/ファンじゃない私が観た感想

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【映画感想】すずめの戸締り/ファンじゃない私が観た感想

すずめの戸締り

新海誠作品を初めて映画館で観た私の率直な感想

ネットで「すずめの戸締り」の感想を観ると、
割と辛口な感想も見かけた。

私は「君の名は。」と「天気の子」は観たが、それ以外の新海誠作品は
観ていないし、

映画館で見るのは初めて、という人間。

そんな私の個人的な意見だが、
率直にいい作品だった。

「君の名は。」にしても、「天気の子」にしても、
日本の伝承、言い伝え、古いもの、が出てくるイメージがある。

そして、今作では、「廃墟」に現れる、開いてしまった扉を
「戸締り」して、全国を旅してく物語となっている。

そこには、日本の田園風景、日本人の心の中にある「故郷」の美しさが
描かれているように思った。

私は田舎育ちで、田舎が大嫌いだった。
けれども、都会に出て、結婚し、子育てをしながら日本に
住んでいるうちに、
田園風景こそ、日本の美しい姿だと思うようになった。

田園風景だけではなく、みなそれぞれ、
心の中に持つ、「故郷の姿」があるんじゃないだろうか。

Josep Monter MartinezによるPixabayからの画像

懐かしい、と思うもの。
美しい、と思うもの。
それを思い出すと、心が落ち着くもの。
いつまでもそこにあってほしい、と思うもの。

それはいろんな形で、突然に失われ、亡くして
姿を変えることがある。

どうしても抗えないもの。

そんなものがたくさん、映画の中に詰まっていて、
美しい映像に表現されていて、
ああ、私たちが住む日本はこんなに綺麗なんだな、と
再認識される、すごくいい映画だった。

アニメって、こんなにも迫力があって、映画館で観るのと
家で観るのはこんなにも臨場感が違うんだな、ということを
私は子どもと一緒に観て初めて知った。

震災を経験していない私が、
これを観ても、これを観た震災を経験した人々が
ごんなふうに感じるかを、具に感じることはできない。

嫌な気持ちになることも、
悲しい記憶を思い出すこともあるのかもしれない。

でも、どうか、その癒えない傷を抱えた人々の
明日への生きる希望となってほしい、と思う。

きっと、そんな想いを込めて作られたんじゃないかと思う。

突然、大切な人と大切な故郷を失った人々。
人為的なことでなくても失うこともあるのに、
私たちは決して、それを選ぶことはあってはいけないと思う。

輝く水面。
青々とした緑の山。
風に揺れる稲穂。
流れる川。
そして何より大切なのは、愛する人々。

とてもいい作品でした。

「君の名は。」の時に、どこかで新海誠監督が、
「僕は結局ボーイミーツガールを描きたいんです」と仰っていたのが
記憶に残っているが、
私も「ボーイミーツガール」が大好きで、
今回もそこが主軸になっていて、良き、でした。

だって、大事じゃん。

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