杉井光「世界でいちばん透きとおった物語」概要・あらすじ
タイトル | 世界でいちばん透きとおった物語 |
作者 | 杉井光 |
出版社 | 新潮文庫 |
ジャンル | 推理小説 |
ページ数 | 全235ページ(あとがき含む) |
デザイン | 川谷康久(川谷デザイン) |
大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。
宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子どもまでつくっていた。
それが僕だ。
「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。
何か知らないか」
宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺稿探し。編集者の霧子さんの助言をもとに
調べるのだが…。
予測不能の結末が待つ、衝撃の物語。
(本書あらすじより)
杉井光…電撃小説大賞銀賞を受賞し、2006(平成18)年電撃文庫『火目の巫女』でデビュー。
その後電撃文庫「神様のメモ帳」シリーズがコミカライズ、アニメ化。ライト文芸レーベルや
一般文芸誌で活躍。他の著書に「さよならピアノソナタ」シリーズ、「楽園ノイズ」シリーズ、『終わる世界の
アルバム』、『蓮見律子の推理交響楽比翼のバルカローレ』などがある。
(本書・著者紹介より)
「世界でいちばん透きとおった物語」
ネタバレになるのでもちろん細かい感想は言わない。
ただ、感想を述べるならば…
久しぶりに凝った仕掛けの推理小説を読んだなあという感じである。
きっといろんな推理小説作家が趣味嗜好を凝らしてあらゆる仕掛けで
「あっ」と読者を驚かしてくれるたくさんのミステリーがこの世にはあるのだろうが、
私は推理小説マニアではないので、あまり数多くは知らない。
時々、話題になった本や紹介された本を読むぐらいである。
そういう本を読むたびに感想は…「ははーん。なるほど」「ニヤリ」
である。
こういう仕掛けの読み解きが、ミステリー好きは好きなんだろうか。
こういうことを考える作家は本当にすごいなあと思う。
こうくるかな?いや、こうかな?なんて色々と考えつつ
その謎解きを読者と楽しむ…なんていうのが「名探偵コナン」の中にも
そういえばあったな、と思いつつ。
「ははーん。なるほど」「ニヤリ」
楽しい体験である。
あ、大御所作家さんの名前が出てくるのも面白かった。
読んでみたい、と思う本も何冊か…
hontoなら電子も紙もお好みで