Netflixドラマ【ウ・ヨンウ弁護士は天才肌】あらすじ・概要
タイトル | ウ・ヨンウ弁護士は天才肌 |
配信 | Netflix |
キャスト | パク・ウンビン、カン・テオ、カン・ギヨンetc. |
ジャンル | 弁護士、法律、ヒューマン、 |
原作・脚本 | ユ・インシク、ムン・ジウォン |
話数 | 全16話 |
あらすじ
自閉スペクトラム症を抱えるウ・ヨンウは一流法律事務所で働くことになった。
法律のことは隅から隅まで頭に入っており、司法試験をトップで合格したものの、
コミュニケーションを円滑に取ることが難しい。
そんな彼女が、周りの人に支えられながら、
弁護士として、そして人としても社会と対峙し、
学び成長していく過程を描いたドラマ。
①優しく見守る登場人物たち
自閉スペクトラム症のウ・ヨンウが大手事務所で働き、
法廷に立つにはたくさんの人の支えがある。
彼らの存在が、このドラマを美しく、優しく、温かい作品にしている。
先輩弁護士/チョン・ミンシク(カン・ギヨン)
まず、ウ・ヨンウは彼の下で働くことになる。彼がウ・ヨンウの才能に気がつき、
自閉症である彼女の行動に理解を示したこと、彼女の良き理解者になってあげたことで
彼女はそれ以後、円滑に弁護士事務所で働くことができるようになった。
彼がいなければ、ヨンウが働くことは難しかったに違いない。
同期/チェ・スヨン(ハ・ユンギョン)
大学時代からの同期。
ヨンウに「春の陽射し」と言わせるほどの存在。
第一印象は、ヨンウと距離を取りたがっているように見えるが、
実際は、ヨンウが困っていると放っておくことができず
大学時代から、ヨンウを気にかけてきたことが伺える。
おそらく彼女の育ちの良さからくる余裕のある優しさで、
それが彼女の天性のものであるといえる。
同情ではなく、嫌々でもなく、
困っている人間を放っておくことができない、という
彼女にとっては極々当たり前の行動であり、
それが彼女の持つ、真っ当な正義感(弁護士を目指す)に
繋がっていると思う。
見返りを求めず、ヨンウを蔑むこともせず、
人間としてこうありたい、と思わせてくれる存在。
同僚/イ・ジュノ(カン・テオ)
奇跡のような存在なので、彼のような人が実際にいるかどうかは
甚だ疑問ではある。
ただ優しく、ヨンウの面倒を見て、
ただ優しくヨンウの話を聞く。
スヨンに始め、「ただの同情ならやめるべきだ」と言われるのだが、
そう言えることで、スヨンの優しさが後から沁みてくる。
見た目良し、性格良し、の完璧すぎる存在で
本当にこんな人いるか、いやいないな、と思うが、
ヨンウに振り回される姿は可愛いくて愛着が持てる。
同期/クォン・ミヌ(チュ・ジョンヒョク)
いっそ彼の方が清々しく現実的じゃないかと思う。
腹黒くて、ヨンウが大手法律事務所ハンバダで働くことを許せず、
何かと貶めようとする。
嫌なやつではあるが、人間、本来誰しも自分のことでいっぱいで、
誰かに手を差し伸べる余裕はなく、
もちろん余裕のある人間になりたいが、
彼も就職することに必死であり、生きることに必死なのである。
そう思うと、人間らしくて憎むことができない。
彼の存在が逆に、このドラマに人間らしさと現実感を与えているとも言える。
②自閉症を演じる。パク・ウンビンの魅力
このドラマを見て、すっかりパク・ウンビンのファンになった。
制作陣が、パクウンビンが承諾するまで待ったのもなるほど頷ける。
彼女の存在無くしては、ウンビンの見え方が全く違うものになってしまう。
自閉症という存在。
その行動の特徴。
そしてウ・ヨンウという女性。
清潔感。正義感。うちに秘めた賢さ。
それらを体現するのはやはり女優であり、
「ウヨンウ」たるものを伝えるものは
演技だけではなく、立ち居振る舞いや存在そのもののような気がする。
パクウンビンが演じる「ウヨンウ」は、
コミュニケーションに問題はあるけれど、
知性があり、美しく、瞳がキラキラと輝いていて、
純粋で、正義感があり、可愛さもある、とても魅力的だ。
自閉症の人を演じるのは大袈裟に演じるのも、
全くそれを表現しないのも、難しく、
とても大変なことだろうと思う。
けれど、彼女が演じたことで、
私たち自閉症の人に面識のなかった人間は、
少しだけ理解しようと努める。
もし、道で出会うことがあったなら、
ほんの束の間であれ、理解の眼差しを送りたいと思う。
ウ・ヨンウの味方になりたいと思う。
そんな可能性を彼女は、「ウ・ヨンウ」で広げたのだと思う。
③法律ドラマであり自閉症がテーマであり、恋愛ものも混ぜた多様なドラマ
ここからは少しネタバレも含みます。ご注意ください。
各エピソードがまた心に残る。
ウヨンウは天才的なひらめきを持つ新米弁護士。
新米弁護士として当たる壁もあり、自閉症を持つものとして当たる壁もある。
気になったエピソードをいくつか挙げたい。
エピソード3「3ペンスでいきます」
依頼主は同じく自閉症の青年。兄を殴り殺した容疑。
おなじ自閉症と言っても、彼は重度の自閉症。ヨンウが小学生高学年ぐらいだとすれば、
彼は6歳ぐらい。
ヨンウ以上に意思疎通を図ることが難しい。
そんな彼がどうして兄を殴ったのか、それを語らせることは難しい。
彼が兄を死なせたのは障害のせいなのか。
医大生だった兄を死なせた自閉症を持つ弟は、
許されるべきか許されないべきか。
両親ですら、医大生だった兄を失った悲しみを
障害のせいにして諦めようとする。
「許され」なければいけないということ。
「理解すべき」ということ。
真実はどこにあるのか。
自閉症を持つヨンウが弁護することが
プラスになるのか、マイナスになるのか。
ヨンウは自分の弁護士としての資質に疑問を抱く。
天才的な閃きを見せるウヨンウ
エピソード4からは、相続問題、企業間の特許問題、脱北者、高速道路建設に対する住民たちの集団訴訟
など、さまざまな問題を新人弁護士として当たるが、
それらに対して、ヨンウは天才的な閃きで解決する。
時に、ヨンウは弱者の味方ばかりになれず、
あえて目を瞑り、泥を飲み込まなくてはいけない場面にも出くわす。
何が正しいのか。
自分の正義とぶつかることもある。
そうしたことを飲み込むことは、
きっと彼女にとって普通の人以上に難しいことに違いない。
弁護士が常に正義の味方ではないこと。
正しくない人の味方をしなくてはいけないこと。
弁護士としても、人間としても少しずつ強く逞しく成長していく
ヨンウの姿になんとも心打たれるのだ。
ジュノとの恋の行方
二人でいるとどうしても、ジュノがヨンウを世話しているようにしか
世間には見られない。
二人の関係は平等には見えない。
二人が例え納得していても、
ヨンウとしてもジュノにばかり負担をかけているのではないかと
いう気持ちになる。
「好き」という気持ちがあっても、
他の多くの人と同じように接することができないヨンウは
ジュノといることを選ぶべきかどうかが決断できない。
エピソード10で担当した、知的障害者の女の子に対して性的暴行を
加えたとして訴えられた男性。
女の子といくら恋愛関係にあると主張したとしても、
小学生ぐらいの精神である彼女の母親にとっては
承伏し難いこと。
自分がもし親の立場だったなら…と考えたら、
守べき存在としての子どもの恋愛関係をどのようにして
見守るべきか、それはとても難しいところだろう。
そして、恋愛感情イコール体の関係を全て受け入れるということは、
ヨンウや彼女たちにとってどれほどのストレスになることか、
それを含めて、恋愛が簡単なことではないと思い知るヨンウ。
とは言っても、「奇跡の人」ジュノはいつも優しい。
少しずつ少しずつ近づいていく二人の恋の行方もまた、
このドラマの見どころの一つ。
まとめ〜シーズン2はあるのか
私の個人的希望と予想では、シーズン2、あってもいいんじゃないかと思っている。
ハンバダの代表VSテソン代表の構図もまだまだ意味深な終わり方であったし、
ヨンウたちの今後もまだまだ見たい(希望)
先輩弁護士である、チョン弁護士の今後の進退もなんとなく
はっきりしないところ。
まだまだ盛り上がりも見せている「ウヨンウ弁護士は天才肌」だけに、
シーズン2期待大である。
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もう、韓国ドラマにはお馴染みのこちら。
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OSTも最高にいい。
明るく優しい音楽が世界観にぴったり。