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【読書】シロもクロも全部好き/吉田修一おすすめ5選

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【読書】シロもクロも全部好き/吉田修一おすすめ5選

吉田修一さんが好きだ。

ここに、吉田さんの作品の中でおすすめを紹介したい。

吉田修一おすすめ①最後の息子

私は吉田さんの作品の中でこれが一番好きである。

デビュー作だが、この作品が一番好きである。

吉田さんの作品の中の、「優しさの表現」が好きなのだけれど、

この「最後の息子」に出てくる、「優しさの表現」がまた切なくて好きなのだ。

「最後の息子」という言葉の意味の謎が解けた時に、ぐんとせつなさが増す。

吉田修一おすすめ②悪人

妻夫木聡さん主演の映画化で話題となった、「悪人」

言わずもがなの名作だが、これもまた主人公の「優しさの表現」の不器用さが切ない。

「悪人」とは誰を指すのか。

「悪人」とはどういう人を言うのか。

彼女が一緒に逃げたあの人は本当に「悪人」だったのか…。

九州の言葉にまた哀愁が増す。

吉田修一おすすめ③横道世之介

田舎から上京してきたばかりの横道世之介の物語なのだけれど、

彼が出会う一年ほどの物語。

その一年の、ほんのひとときの邂逅。

飄々とした、間抜けな印象すらある世之助。

彼を取り巻く日常は、読み終えた時、ほんのり私を幸せにしてくれる。

吉田修一おすすめ④路

台湾の新幹線導入プロジェクトがベースとして描かれるのだけれど、

主人公の恋模様が爽やかで、好き。

吉田さんの作風の幅広さが伺える。

新幹線プロジェクトとしては壮大な物語なのだけれど、

主人公二人の、淡く切ない初恋エピソードの盛り込み方が好きで…

え、吉田さん、こんな可愛い恋物語も描けるの?!みたいな…

爽やかだけじゃない、人間模様ももちろん盛り込まれているけれど

それも帳消しにしてくれるぐらいの

二人の出会いエピソードが好きな私である。

吉田修一おすすめ⑤国宝

これは、おすすめするも何も超大作である。

歌舞伎に魅せられた者が、歌舞伎に全てを捧げる一代記。

才能に愛されたもの、歌舞伎の家に生まれ落ちたもの、

壮大なスケールと、芸事に生きる人間の物悲しさ。

文句なしに、そのストーリーに引き込まれ、

魅了され、圧倒される。

正直に言って、吉田さんの大ファンであるので、

どれもおすすめだけれど

あえて、挙げるならの5作。

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