男女の10年に渡る愛の物語…と書いてしまえば、その通りなんだけれど、
見始めるとそのありきたりなあらすじとは別に心に響いてくるものがある。
これは、何だろうか。
キャスト&相関図を紹介しつつ感想を綴ります。

Netflix「愛の光」あらすじ 全何話?監督&脚本
ヨン・テソ(パク・ジニョン)は、高校3年生の時、事故で両親を亡くし、足の怪我をした弟・ヒソ(ソン・ヨビン)と
一緒に、ソウルからヨヌ里へ引っ越してきた。
そこで、夏休みの高校の自習室でモ・ウナ(キム・ミンジュ)と出会った。
ウナはずっと父親とふたりで暮らし、うつ病の父親を一人にできずに生きてきた。
その年、父親は「元気になった」と言い、「自由に生きろ」を言われウナは勉強を始めたのだった。
足をひきずる弟、年老いた祖父母、自分がこれからどう生きればいいのか、何をしたいのか、
何をすればいいのか悩むテソと、父親のことを心配する気持ちと急に「何をしてもどこにいてもいいんだ」と
言われ戸惑いながらも「こうしてみたい」という願望に溢れるウナは
やがて惹かれあっていく…。
| タイトル | 「愛の光」 |
| 韓国放送局 | JTBC |
| 配信 | ネットフリックス |
| 話数 | 全10話 |
| 監督 | キム・ユンジン(「その年、私たちは」「愛してると言ってくれ」ほか) |
| 脚本 | イ・スギョン |
| キャスト | パク・ジニョン、キム・ミンジュ、シン・ジェハほか |
韓国ドラマ「愛の光」相関図

Netflix「愛の光」キャスト&登場人物
ヨン・テソ/パク・ジニョン

高校3年の夏、両親の事故によってヨヌ里に引っ越してきた。
慎重で、自分のことよりも人を優先しがち。
成績優秀でソウル大学を目指す。
【パク・ジニョンそのほか出演作品】「ユミの細胞たち2」「未知のソウル」ほか
モ・ウナ/キム・ミンジュ

ヨヌ里で父親と二人で暮らしている。
父親は民泊をしている。
明るくて前向きな性格。
【キム・ミンジュその他出演作品】「コネクション」ほか
ペ・ソンチャン/シン・ジェハ

ウナ(キム・ミンジュ)の家の民泊の関係で、知り合う。
ホテル関係の仕事をしており、ウナに仕事を紹介する。
【シン・ジェハそのほか出演作品】「イルタスキャンダル」ほか
ヨン・ヒソ/ソン・ユビン

テソ(パク・ジニョン)の弟。事故で足をひきずる。
ヨン・チャンシク/カン・シニル

テソ(パク・ジニョン)とヒソ(ソン・ユビン)の祖父。
無口だが二人を心配している。
パク・ファスン/ピョン・ジュンヒ

テソ(パク・ジニョン)とヒソ(ソン・ユビン)の祖母。
モ・ソンギュ/キム・テフン

ウナ(キム・ミンジュ)の父。
ヨヌ里で自宅でレストランを営む。
ホテルから客が来たりしている。
うつ病を患っていた期間、ウナは目を離すことができなかった。優しい父親。
【キム・テフンそのほか出演作品】「ナビレラ」「マイデーモン」「クイーンメーカー」「タッカンジョン」「恋人〜あの日聞いた花の咲く音」「善意の競争」ほか
パク・ソヒョン/キム・ジヒョン

ソンギュ(キム・テフン)の恋人。民泊の運営などに携わり、そちら方面に詳しい。
このあたりの関係性がどことなく曖昧に描かれていて、説明がほわっとしている。
ソンギュと付き合いたての頃は別に恋人がいたような感じにも描かれている。
【キム・ジヒョンそのほか出演作品】「D.P2」「39歳」「愛してると言ってくれ」ほか
イム・アソル/パク・セヒョン

ソウルのヒョンソク(ユン・ジョンフン)の自習室の近くに住んでおり、
自習室に通っていた頃から?密かにテソ(パク・ジニョン)に想いを寄せていた。
テソが木工制作をしていることを知り、発注。
シム・ヒョンソク/ユン・ジョンフン
ソウルで自習室を営む。
高校時代からのテソ(パク・ジニョン)の友人。
おばあちゃん/パク・ジョンジャ

ヨヌ里でスーパーを営む。
ウナ(キム・ミンジュ)が野菜のイラストを描いて飾っている。
ウナが音信不通になったときも唯一連絡をとっていた。
チョン・ジンス/キム・チョルユン

ヨヌ里で木工所を営む。
テソ(パク・ジニョン)が木工制作をするようになったきっかけ?のような人。
テソに材料を降ろしたりしている。
チャン・ヒャンギ/オ・ソヒョン

ヨヌ里の郵便局で働く。ヒソ(ソン・ユビン)の同僚。
コミュ力が高くてどこのおばあちゃんとも仲良し。
Netflix「愛の光」〜人と別れるということ、縁を繋ぐということ
別れた恋人と、何年も経って再会する確率はどのくらいだろうか。
何百万人もの人が行き交う都市で。
何十万人もの人が行き交う駅で。
何年も前に縁が切れたと思っていた人と偶然に再会する可能性は、どれくらいなんだろうか。
私も何度か想像したことはある。
街中で、偶然に、誰かと再会する可能性を。
でも、地元が同じ人ですら、再会したことはない。
これは、そんなすごくドラマチックなことをやってのけているドラマなのだが、
そのドラマチックな瞬間すら大仰に描くことなく静かに魅せている。
セリフも展開も極力すべてを削ぎ落としたように、足りなくて、
その足りなさが逆に物語を余計にシンプルに「静かに」落とし込んでいる。
そんな中に描かれる、大切な人と別れるということ。
テソ(ジニョン)は高校時代に両親を亡くし、足を怪我した弟と二人、ヨヌ里に住む
祖父母のもとへやってくる。
きっと、真っ暗な中を手探りで進んでいくような、そんな不安でいっぱいだったに違いない。
その真っ暗闇をほんの少し照らしてくれた一筋の光。それがウナ(キム・ミンジュ)だったのではないだろうか。
ウナの行動はどこか身勝手に思えるような気もする。
でも、自分の選んだ道を自分で進みたい、と思うことはごくごく自然なことだと、
テソ(ジニョン)が必死で自分の感情を抑えながら受け入れることで、
教えてくれる。
どちらも間違っていなくて、どちらも正しい、と。
劇的な出会いも別れもしていなくても、ずっと忘れられない、
そんな人がいると。
それは言葉で説明できるものでもなく、二人は互いを「光」として
離れている間も生きてきた。
そんな中にも二人それぞれに出会いと別れがある。
それも、そんなに多くの説明はない。
ウナ(キム・ミンジュ)がどうしてあんなに義母であるソヒョン(キム・ジヒョン)を
恨んでいるのか。
ソヒョンとウナの父親は一体どんな関係だったのか。
ウナとソンチャン(シン・ジェハ)の関係も詳しくてわかりやすい説明はなされない。
けれど、それぞれの関係を想像させる最小限のセリフだけ
施される。
何が許せなかったのか。どんな存在だったのか。
10年の月日はウナに何を及ぼしたのか。
テソに片思いする、アソル(パク・セヒョン)の存在もいい。
ちょっとしつこく言い寄ろうとして若干鬱陶しい存在に見えかける時もあるが、
テソに「別れとは」を教えてくれた。
「温かい別れ」を望んだアソルだけど、この世に「温かい別れ」は存在するのだろうか。
存在するなら、私も見てみたい。
テソの家族の存在も、いい。
弟のヒソ(ソン・ユビン)の初めてソウルにきた時に、
ハルモニが倒れてしまって悔やんでいるところに、
テソが、「ヒソの挑戦を応援してくれてありがとう」というセリフも好きだった。
テソは無口で、ヒソは気持ち以上に言葉数が多いが、
本当に互いを思いやり、理解していて、気持ちが優しくなる。
ハルモニが少し記憶に障害が出たときに、ウナに10年前の記憶をたどって言葉を
かけてあげるシーンも良かった。
ウナは、ヨヌ里には何の繋がりも残さず、父親とのことを悔やむ場所として
残して、断ち切ろうとしたその場所に、
ここにも繋がりはあるのだと、
生きてきた中には、繋がっていく縁もあるのだと、
そう思わせてくれるラストがすごく良かったと私は思う。