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Netflixにて配信中の「39歳」
「愛の不時着」後、ソンイェジンの第一作となるが、「愛の不時着」とはだいぶ
毛色が違う。
3人の女性の友情の物語だ。
「愛の不時着」を期待していると肩透かしを食らうが、これはこれで深くていい話。
タイトル | 39歳 |
キャスト | ソン・イェジン、チョン•ミドほか |
配信 | ネットフリックス |
話数 | 12話 |
個人的な見どころ、感想を綴りたい。
ドラマ「39歳」で描かれる女の友情
「賢い医師生活」のソンファ役だった、チョンミドさんも出演と聞いてかなり楽しみにしていた。
実際、チョンミド演じるチャニョンとソンイェジン演じるミジョとの掛け合いが絶妙で、
二人の深い友情がキーとなっている。
そして、チャニョンが余命宣告を受け、
死ぬまでをどうやって過ごすか?そこがテーマとなっている。
現実としては、私自身もそうだが、誰かが結婚しているとそれぞれ距離感が違ってくるわけで、
ドラマのように3人常に一緒に、高校時代の延長のように過ごすことは難しい、と私は思う。
こんなふうにいつまでも楽しく過ごせたら理想だな、というフィクションがそこにはある気がする。
でも、細かい友情のやり取り、思いやり、複雑な心境の描き方など、
細部にこだわっていて、そこに感情移入は存分にできる。
また、どこに主軸を置くかにもよる。
自分の娘として考えた時、こんなにも可愛い娘3人はいない。
互いの親を自分の親のように接し、心配してくれる。
3人まとめて自分の娘のように思うだろう。
韓国ならではかもしれないが、私の娘にも3人仲良しのグループがいて、
このまま大きくなったら「39歳」の3人のようになるのかしら、と微笑ましく見ていた。
しっかり者のミジョ。サバサバしたチャニョン。ちょっととぼけたジヒョン。
姉妹のように仲のいい三人。
見ていて癒される。
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「39歳」恋愛ものとして物足りる?物足りない?
三人はもちろん魅力的で可愛いのだが、
それぞれのお相手役。
失礼ながらやはり、「愛の不時着」リジョンヒョクに比べたら断然見劣りするし、
「賢い医師生活」のイクジュンに比べたら物足りない。
でもでも、所々で泣かせる演技をしてくれる。
チャニョンのお相手、ジンソクは長年互いに思い合っていながら、
はっきりしない関係を続けているが、
チャニョンの余命を知った瞬間のジンソクが泣き崩れるシーンには鳥肌が立った。
心から想っている様子が伝わる。
決して男前じゃないが(失礼)、これはこれで愛情を感じる素敵な男性に見えてくる。
こんな愛情を注げるよくできた人間がいるのか、と逆にこれもメルヘンを感じる。
ミジョのお相手にしても、気弱そうでいながら、優しい愛情を一心に注いでくれる、
はてさてこんな優しい男性、現実にいる?と思わせるメルヘンぷり。
3人を待ち受ける結末が辛いものだけに、男性陣はただただ優しい。
そこにときめきがあるかは微妙だが、それなりに魅力的な男性陣。
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ドラマ「39歳」で考える、どう生きるか
女性も男性も立場や家族関係が変わるごとに
学生時代のような友情関係を維持することは難しくなってくるのが現実。
友人への想いは変わらないけれど、さて現実に友人がもしチャニョンのように
余命宣告を受けたら…毎日会いたくても物理的に無理であることが大半だと思う。
もし、ミジョのように、毎日代わりばんこで彼女の家にいき、
仕事も自分の自由にして仕事が終われば会いに行くなんてことができるならいいけれど、
現実はそんなことはできない。
「もし、そうできたなら、それって幸せだよね」、とは思う。
余命僅かになった時、自分が、友人が、どんな風に行動するか。
どう行動すればそこに悔いが残らないか。
どう行動してもきっと悔いは残るし、失ったものはいつまでも大きい。
だからこそ、どうすればいいか、を考えさせてくれる、深いドラマだと思う。
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