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【ドラマ感想】Netflix「愛と、利と」キャストex・相関図〜愛とは、エゴとは自分とは他者とは

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【ドラマ感想】Netflix「愛と、利と」キャストex・相関図〜愛とは、エゴとは自分とは他者とは

Netflixドラマ「愛と、利と」

Netflixドラマ「愛と、利と」あらすじ・概要

タイトル愛と、利と
配信Netflix(2023年2月現在)
キャストユ・ヨンソク、ムン・ガヨン、クム・セロク、チョン・ガラムほか
話数全16話
ジャンルロマンス
原作イ・ヒョクジン「愛の理解」
「愛と、利と」概要

銀行に勤めるハ・サンスは同じ、支店のアン・スヨンに思いを寄せている。

実直なサンスはスヨンに三年越しに思いを伝えようとするが、

すれ違ってしまう。

ちょうど同じ頃、サンスの大学の後輩、ミギョンが同じ支店に異動になる。

スヨンは、同じ支店で働く警備員のジョンヒョンとの距離が縮まる。

「愛と、利と」登場人物・キャスト・相関図

「愛と、利と」相関図

「愛と、利と」登場人物/キャスト

主観の入った登場人物紹介です。

ハ・サンス/ユ・ヨンソク

出典元:JTBC Instagram

KCU銀行三年目。大卒で入社し、スヨンにあれこれと教えてもらう。

父親が亡くなり、母一人、子一人で生きてきた。

江南地区の裕福な高校を卒業したが、周りは生まれつき裕福な人間ばかりの中で

必死に勉強して生きてきた。

真面目に、誠実に、実直に。

真面目ゆえに、その行動は慎重で、決断は遅いが、

一度決めるとテコでも動かない。

【ユヨンソクその他出演作品】「賢い医師生活1・2」「ミスターサンシャイン」ほか

演じるのは、「賢い医師生活」ジョンウォンのユ・ヨンソク。

ジョンウォンも可愛い息子だったが、サンスもまた可愛い息子っぷりである。

アン・スヨン/ムン・ガヨン

出典元:JTBC Instagram

KCU銀行四年目だが、高卒であるため、実績があっても出世せずに大卒のサンスの方が

今では役職が上となっている。

余計なことは話さず、黙々と仕事をこなし、陰口にも動揺を見せないが、

心の中では不条理を感じている。

父親の不倫、弟の死を許せずに生きている。

絵を描くことが好き。

パク・ミギョン/クム・セロク

クムセロク
出典元:JTBC Instagram

父親は大企業の社長で、「働かなくても良い」と言われているが、

自分の実力で、お金を稼ぎたいと言っている。

が、一人暮らしの住まいも、車も与えられたものであり、

周りはミギョンの実家が裕福であること、取引先の社長であることを知っており

気を遣われている。

天真爛漫で、サンスに対して真っ直ぐにアプローチをしてくる。

【クムセロクそのほか出演作品】「サウンドトラック#2」ほか

チョン・ジョンヒョン/チョン・ガラム

出典元:JTBC Instagram

KCU銀行ヨンポ支店の警備員。

契約社員であるため、何かと雑用をさせられたりしている。

本人は警察官という夢があるために、卑屈になったりはしていないが、

父親が倒れてしまったことで、金銭的にさらに苦境に立たされる。

スヨンに好意を寄せており、真っ直ぐに愛情を向けてくる。

【チョンガラムそのほか出演作品】「恋するアプリ〜ラブアラーム」ほか

ソ・ギョンピル/ムン・テユ

サンスと同じ大学を卒業し、同期入社。

ソッキョン、サンスと共に、ヨンポ支店の3バカトリオ的立ち位置。

軽いノリであれこれと首を突っ込んで、意見をしてきて、

「おせっかい」と言われているが、その過去は何やらありそうな予感。

ミギョンと大学時代付き合っていた模様。

【ムンテユそのほか出演作品】「賢い医師生活」「セレブリティ」「涙の女王」ほか

ソ・ミンヒ/ヤン・ジョア

KCU銀行ヨンポ支店チーム長。

あれこれとしがない噂話で盛り上がる銀行員たちを、諫める、ヨンポ支店唯一の良心。

子ども二人を育てるワーキングマザー。

スヨンのことも色々と気にかけている。

ハン・ジョンイム/ソ・ジョンヨン

サンスの母親。

エステ店を営む。評判がよく、顧客には裕福な人が多い。

ミギョンの母親もその一人。

サンスを女手一つで育て上げ、内心ではサンスを心配しているが

あまり余計な口出しはしないように、距離をとっている。

ユン・ミソン/ユン・ユソン

ミギョンの母親。

夫が仕事ばかりで相手にしてくれないために、お金を使うことに躍起になっている。

見栄っ張りだが、天真爛漫で憎めない性格。

ジョンイムのエステ店の常連客。

Netflixドラマ「愛と、利と」感想〜愛とは何かを深く考えさせられるドラマ

始めはユ・ヨンソクがただ見たくて見始めたドラマだった。

けれども、回を重ねるごとにじんわりと胸に響く、いいドラマだった。

以下、ネタバレの可能性があります。未視聴の方はご注意ください。

銀行という社会の中で

銀行員たちの愛の物語…というと、なんだか語弊があるのだが、

ここでなぜ銀行が舞台なのか、と考えると、

支店、という狭い人間関係と、そして、実家や婚家が裕福なことで自身の出世に関わってくる、という

点が大きいのではと思う。

「知ってるワイフ」でも、チソン演じる主人公が人生を巻き戻して、やり直した結婚相手は

実家が裕福であったため、その後の出世が全然変わってくる。

この「愛と、利と」の中でも、チョン・ジェソン演じる支店長は裕福な妻と結婚し出世街道を歩み、

支店内でもスヨンにセクハラ・パワハラのやりたい放題なのに対して、

副支店長は、支店長に気を使い、下に気を遣いの苦労を重ねている。

そんな銀行で、スヨンが学歴がなく、一生懸命働いても報われないというやるせなさと戦いながら、

サンスとうまくいくかもしれない…というところで、

サンスがたった一度迷いを見せたことに憤り、またそのタイミングでミギョンという

実家の裕福な女性が、サンスに言い寄ってきたことで

二重三重に話が拗れていくのだ。

平凡な関係性の中に描かれる「劣等感」という心模様

銀行での恋模様はいたって、平凡である。

キラキラと輝くスターのような存在や、めくるめく煌びやかな恋愛展開があるわけではない。

けれど、そこに描かれる登場人物たちの心情が実に細やかで、思い当たる節があり、

徐々にその物語に引き込まれていく。

特に、スヨンがミギョンに感じる苦い想い。

スヨンは地方の高校を卒業し、貧しいながらも幸せに生活していた。

絵を描くことが好きだが、実家が裕福ではないために、美大に進学することはできない。

けれども、仲のいい弟がそんな姉を応援し、その気持ちだけで十分に幸せだった。

けれども、弟が死に、それが父親の不倫のせいだと思い、

実家を飛び出して、必死で生きてきた。

けれど、都会の銀行という職場の中で、高卒に対する風当たりは強く、

いくら努力をしても大卒の人間と同じ扱いにはならなかった。

それでも、慎ましく、一人暮らしの生活を自分なりに楽しんできた。

そこへミギョンという女性が現れる。

彼女は実家が裕福で、出世も生活も思いのまま。

ブランドバッグを持ち歩き、車も簡単に乗り換える。

一等地のマンションに住み、プレゼントも気軽にする。

自分がずっと憧れ続けていた絵も、簡単に購入し、トイレに飾る。

それが、ただの同僚ならスヨンもこんなに劣等感を抱かずに済んだであろう。

けれど、彼女はサンスに好意を寄せている。

自分に思いを寄せていた男性。

けれど、自分と付き合うことを躊躇った男性。

たった一度のためらい〜二人の運命を変えたもの

サンスがスヨンへの想いを伝えようとした、その日。

サンスは待ち合わせ時間に遅れてしまう。

待ち合わせ場所へ急ぐサンスだったが、一瞬、ほんの一瞬、迷う。

その「一瞬」をスヨンは見てしまった。そして、待ち合わせ場所から帰ってしまう。

そこから二人はすれ違ってしまう。

サンスはかなりの慎重派で、スヨンに第一印象から好意を抱くも実に3年

思いを温めている。

その上で、「付き合う」ことを申し込む瞬間に、重ねて、思いを伝えることを

一瞬、迷う。

スヨンは、そのことでサンスに腹を立てる。

自分自身、サンスへ好意を抱いているにも関わらず、

サンスに対しても劣等感を捨てきれずにいる。

「自分が裕福だったなら迷わなかったのでは」などと考えたに違いない。

そうした思いが余計に彼女を苦しめていっているような気がする。

アン・スヨンという「悪女」

サンスの語りで「自分が好きになった女性はとんでもない『悪女』だった」とあるのだが、

はてさて、そうかの〜と始めのうちは思うのだが、

そう、アン・スヨンはとんでもない悪女だったのである。

「小悪魔」なんかではない。完全に「悪女」である。

「悪女」というのは自分を幸せにできないのだろうか。

自分の幸せをとことんぶっ潰していく。それがアン・スヨンという悪女である。

小悪魔というのは、計算で細かく自分の利益のために立ち回っていく。

が、悪女は、1+1=2はい。終わり。と言わんばかりに破壊が早い。

これをムン・ガヨンが演じているために、その突拍子もない行動すら

悲観的ながら美しく思えてしまう。

「もし、あの時〜」という繰り返される後悔

恋愛は「もし、あの時ああしていれば」という後悔の連続である。

タイミングが全てと言っても過言ではない。

ほんの一瞬の迷い。

ほんの一瞬の傲慢さ。

ほんの一瞬の意地の張り合い。

見ている方は分かりきったことでも当の本人は引くに引けない状況であることが多い。

その感情になった時に、それが全てだと思っている。相手に言われるほどに

頑なになって、変えられずにいる。

「なんなんだ」と周りが思ったって、そうしてすぎていった恋愛がたくさんある。

ほんの一瞬すれ違ってしまえば、そのままという恋愛もたくさんある。

どこまで追いかければいいか?

どこで引けばいいか?

そんな適切な対処でハッピーエンドになる方が珍しい。

なるようになれば、なるようにならないものもあって、

ままならない。

「愛」がいつも、適切に、成就するとは限らない。

どちらでもいいかな、と思える、余韻のたくさんある最終回で

私はこれでこれで良きだな、と思った。

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とにかく、OSTがおしゃれ。

いいところでかかるし、すごく良い。

深い。深かっただけに原作小説も気になる。

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ムンガヨンちゃん。初めましてだったけれど、ツンとした唇に、憂いのある瞳。

可愛かった〜。

これは惑わされる。

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