「七変化女優」イ・ジョンウンさん。
彼女が「パラサイト」の家政婦だと気が付くのはかなり時間が経ってからだった。
顔立ちが地味で、背丈も低めだからだろうか、メイクや服装でかなり雰囲気が変わる。
ずんぐりむっくりした体型に、小さな目は決して美人女優ではない。
けれど、その存在感は圧倒的で、どのドラマにも
彼女無くしては、成り立たないと思わせる。
名脇役!イジョンウンさん プロフィール紹介
名前:イ・ジョンウン(이정은)
誕生日:1970年1月23日
出身:ソウル
身長:164センチ
学歴:漢陽大学
1991年に舞台「真夏の夜の夢」でデビュー。
「椿の花咲く頃」〜主人公ドンベクの母親であり、可愛いビルグのおばあちゃん
ここではなんと認知症のおばあちゃんを演じている。
若いおばあちゃん、若年性認知症という設定なのかもしれないが、
それもまた違和感がない。
厳しい目線をドンベクに向ける母親。
しかし、その厳しい態度の奥にはドンベクに対する
謝罪の念と深い愛情が込められている、という難しい役どころを
その確かな演技力で見事に演じきってらっしゃる。
もう、あっぱれ。
「私たちのブルース」 ウニ〜哀しく、でもパワフルな女社長
ジーンズにTシャツ、朝から晩まで働き、
魚を捌き、包丁片手に怒鳴り声をあげるイジョンウンの姿はかっこいい。
初恋に憧れを抱いたまま、家族を養うために必死に働き続けた、
チェジュ島の女社長。
髪を少し茶色く染め、大きなお尻をジーンズに入れて、
トラックを運転する。
美人の親友を比べられ、言いたいことを飲み込む。
実は誰よりも乙女なウニ。
母親役も演じていた彼女がここでは、まるで少女のようで、
このドラマで、ますますジョンウンさんが好きになった。
「ミスターサンシャイン」〜優しい乳母
イ・ビョンホンとキム・テリによる朝鮮激動時代の
切ない恋模様を描いたドラマ。
キム・テリ演じるエシンお嬢様の乳母をイ・ジョンウンさんが
コミカルに演じている。
日本から支配を受けようとしている朝鮮、という時代背景で
日本人はどうしても悪者に描かれてしまうため、
見るのが苦しいドラマではあるものの、
イ・ビョンホンとキム・テリのその時代ならではの恋模様と
そしてエシンに恋する
青年二人を「賢い医師生活」のユ・ヨンソクと「ミセン」のピョンヨハヤンが演じている
のも見どころ。
イ・ジョンウンさんの役幅の広さよ。
「未成年裁判」 ナ・グニ〜厳しい判事
Netflixドラマ「未成年裁判」にて後任の部長判事としてやってきた
ナ・グニを演じている。
パンツスーツに身を包み、
一筋縄じゃいきませんよ、という冷徹な空気を醸し出している。
不気味な印象を受けるナ・グニ。
愛情深い役柄から、不気味な役どころまで本当に振り幅が大きい。
「まぶしくて」〜厳しいお母さん?それとも…
このドラマを最後まで見たらわかる、
イジョンウンさんの演技。
複雑な役どころ。
このドラマは重く、苦しい部分もあり、
見るのが苦しくなるのだが、
それでも、演じる彼・彼女らの力強さに導かれ、
最後まで見た時に、
本当に「見てよかった」と思える作品である。
「今日もあなたに太陽を」〜ソン・ヒョシン 精神科の支柱・看護師長
精神科のナースたちの日常を描いた物語。
誰もがなりうる精神病、というものを時にコミカルにそして優しく描いた作品。
精神科ナースたちの頼れる看護師長として、そして、精神病の姉の面倒を見守る一人の女性として、
この作品でも本当に泣かせる。
イジョンウンさんの顔を見るだけで、悩みを相談してしまいそうだ。