「ムービング」の原作者カンフルが、再び原作・脚本を手がけたドラマ「照明店の客人たち」が
ディズニープラスで公開された。
あらすじ、キャスト、相関図を紹介しつつ感想を綴りたい。
韓国ドラマ「照明店の客人たち」あらすじ・概要 原作は「ムービング」カンフル作家
夜遅く深夜に煌々と明かりを灯して、営業を行う「照明店」。
その照明店は、暗い暗い路地の奥でそこだけが明るく人目をひく。
そこへ電球を買いにやってくる人もいれば、
時々訪れる「奇妙な人たち」。
一見しただけではわからない「奇妙な人たち」を店主はじっくりと観察し、
「用件は?」と尋ねる。
果たして、その答えとは…。
タイトル | 「照明店の人たち」 |
配信 | ディズニープラス |
原作・脚本 | カンフル(「ムービング」) |
監督 | キム・ヒウォン |
話数 | 全8話 |
キャスト | チュ・ジフン、パク・ボヨン、オム・テグほか |
ディズニープラスで大ブームを巻き起こした「ムービング」と同じ作者、カンフルさん。
今回もカンフルさんが脚本も務めました。
ディズニープラス「照明店の客人たち」オリジナル相関図
韓国ドラマ「照明店の客人たち」キャストex&登場人物紹介!
チョン・ウォニョン/チュ・ジフン
深夜に煌々と灯りを点けて路地の奥で「照明店」を営む店主。
長年のこの仕事で目を痛めたから、とサングラスをいつもつけていると言っているが…?
普通の電球や電灯も売っているが、時々やってくる「奇妙な人たち」に対しては、
じっと観察し、「何かご用件は?」と語りかける。その人たちは大抵、何も買わずに帰っていく。
【チュ・ジフンそのほか出演作品】「キングダム」「智異山」「支配種」ほか
イ・ジヨン/キム・ソリョン
最終バスの時間が過ぎても、バス停で一人、何かを「待っている」。
大きなトランクを抱えている。
【キム・ソリョンそのほか出演作品】「何もしたくない」ほか
キム・ヒョンミン/オム・テグ
いつも最終バスに時間になっても、バス停で佇んでいるジヨン(キム・ソリョン)を不審に
思い、声をかける。
ヨンジ/パク・ボヨン
ユジン大学病院の集中治療室で働く看護師。
昔、事故で重体に陥り、意識不明の状態が長く続いたことがある。
時々、どこか「違う人」が見えて声をかけてしまうことがある。
【パク・ボヨンそのほか出演作品】「今日もあなたに太陽を」「コンクリートユートピア」ほか
チュ・ヒョンジュ/シン・ウンス
高校生。
母親に頼まれて、「照明店」に電球を買いにやってくる。
「奇妙な人たち」が見えるようになった。
【シン・ウンスそのほか出演作品】「何もしたくない」ほか
ユン・ソネ/キム・ミンハ
アパートがいや、静かなところがいい、と「開かずの間」がある少し難ありの
一軒家に越してきた女性。
小説?を書いている。不思議なことが次々と起こるようになる。
【キム・ミンハそのほか出演作品】「PACHINKO」ほか
ホ・ジウン/キム・ギヘ
暗い路地を、大きな声で歌を歌いながら歩く怖がりな高校生。
ソネ(キム・ミンハ)の家の前をいつも大声で歌っており、ソネに叱られる。
パク・ヘウォン/キム・ソンファ
暗い路地を真っ赤なハイヒールで歩く人物。
「照明店」に入ってきたこともある。
刑事班長/ペ・ソンウ
ソウル東部警察署の刑事。小さなことに引っ掛かり、鋭敏な観察眼で事件を解決に導く。
細部までこだわるため、捜査を自分の中で終わらせることができず、
検挙率は高いが、自分の中での捜査終了とはならず、未解決事件が増えていく。
独自の視点を持ち、事件を追いかけていたはずが、照明店に迷い込む。
【ペ・ソンウそのほか出演作品】「The 8 Show」ほか
チョン・ユヒ/イ・ジョンウン
ヒョンジュ(シン・ウンス)の母親。家でヒョンジュの帰りを待っている。
【イ・ジョンウンそのほか出演作品】「まぶしくて」「ミスターサンシャイン」「椿の花咲く頃」「パラサイト〜半地下の家族」「私たちのブルース」「今日もあなたに太陽を」「Missナイト&Missデイ」「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」「トランク」ほか
オ・スンウォン/パク・ヒョックォン
ある日、集中治療室に出勤する、ヨンジ(パク・ボヨン)とエレベーターで
乗り合わせた男性。ずぶ濡れの状態で出会う。
【パク・ヒョックォンそのほか出演作品】「mine」「財閥家の末息子」「終末のフール」「ヒップタッチの女王」ほか
キム・サンフン/キム・デミョン
刑事班長(ペ・ソンウ)が担当する、
老人死亡事件で、老人が死亡前に自宅に出前をしていた料理店の主人。
刑事班長が怪しんで近づくが…。
【キムデミョンそのほか出演作品】「ミセン」「ビューティインサイド」「賢い医師生活」「賢い山村生活」「新人歌手チョ・ジョンソク」ほか
ディズニープラス「照明店の客人たち」見どころ〜巧妙に仕掛けられた伏線の数々
あの、「ムービング」の原作・脚本を手がけたカンフルの作品とあって、
それだけであらすじをすっ飛ばして期待大の作品。
フタを開けてみれば、第一話から、オム・テグ(ヒョンミン役)が、バス停でずぶ濡れになって
ずーっと「何か(誰か?)」を待っている女性に声をかけ(明らかに怪しい)、
家に連れて帰ってきてから彼女の異様さに気が付く、というホラー展開!!!
真夜中も煌々と灯りをつけて、「照明店」を営む店主・ウォニョン(チュ・ジフン)は、
時々やってくる「奇妙な人たち」について語る。
よくよく観察していると、「奇妙な人たち」が客に混じっている。
その人たちはよく観察しないとわからない。
わかってもその人が奇妙だと思っていることを相手にわからせてはいけないのだ、と言う。
ウォニョンが語るように、その人たちは自分が「奇妙だ」と気がついていない場合が多い。
中には気がついている人もいる。
4話まで一挙に配信された中で、奇妙な人たちにはある共通点がある。
この共通点が明かされる時、謎めいたものたちが明かされると、きっとただのホラーでは
なくなるのだろう。
私はホラーも好きなので、ホラー展開もかなり楽しめるが、
今後彼、彼女たちの物語がどのように紡がれるのか、すごく楽しみである!
韓国ドラマ「照明店の人たち」感想〜散りばめられた伏線、イジョンウンさんの演技がやぱりすごい!
はじめの4話はやはりホラーな空気感でこわーいのだ。
私はこういう描き方のホラーは好きだから、怖くても大丈夫!血がぶっしゃーは苦手だけれど。
しかし4話のラストからのその後の展開は、やはり描かれているのは「人」。
どこにでも人はいる。
という言葉通り、あくまでも描かれているのは人の思い。
そして、劇中で何度か語られる、死と生の間にいる人へ向けられた
「あとは本人の意思です」
という言葉。意思ってなんなの?という問いかけに、「意思は本人のものだけではない」と答える通り、
その後の展開で、たくさんの人たちの思いが繋がっていく様子が描かれる。
そのたくさんの人たちは必ずしも身近な人間だけとは限らない。
事故の原因をつくってしまったバスの運転手による、なんとしても彼らを助けたい、という思いや
自分を助けてくれた人への感謝、使命を全うしようとする犬、
そして、我が子への愛情。
イジョンウンさんは劇中である事情があって、話すことができないのだがその演技がもう
涙が止まらなくなる。
なんとしても我が子を助けたい、という願い。この人はやっぱりすごい!と思わせる演技は圧巻。
そこからの「娘」の演技もまたいい〜。
様々な伏線
「ムービング」の時もそうだったが、ありとあらゆる伏線が1話から散りばめられている。
本当にすごい。
その伏線が回収される時、スッキリする気持ちと同時に心が温かくなるのがまたいい。
照明店の主人ウォニョン(チュジフン)がそこにいる理由や、ヒョンジュに必ずあめの袋をむいてあげる理由。
「ムービング」からの伏線もあったりして二重三重に楽しめる。最後は、ヒス(コ・ユンジョン)や指ぱっちんの
キムヨンタク(パクジョンミン)が出てきたりと、次回作への期待も高まるばかり!
次回作は「タイミング」???
噂によると、「ムービング」「照明店の客人たち」そして「タイミング」という3部作になっているとか。
世界が繋がっているらしいから、これはもう期待しかない。
「ムービング」シーズン2の制作発表もされているそうなので、それにパクジョンミン?それとも「タイミング」?
「The8show」や「地獄が詠んでいる」でパクジョンミンに注目してたから、次回作に出るなんて嬉しいじゃないか!
楽しみである。