パク・ボヨンが一人二役で双子を演じ分けるドラマ「未知のソウル」。
また脇をパク・ジニョン、リュ・ギョンスが固めることでも注目したい。
あらすじ、相関図、キャスト紹介を独断と偏見を交えつつ紹介します!

韓国ドラマ「未知のソウル」あらすじ 予告 全何話?
ユ・ミレ(パク・ボヨン)とユ・ミジ(パク・ボヨン)は双子だが、正反対の性格。
ミレは体が弱いが成績優秀。ミジは体は丈夫だが、勉強ができない。
けれど二人はそっくりで幼い頃見分けることができたのは、亡き父親と祖母のみだった。
幼い二人は頻繁に入れ替わって生活をしていた。
大きくなりミレはソウル大学を卒業し公社に入社、ミジは実家で祖母の介護をしながらその日暮らしをしていた。
ある日、隣の家のホス(パク・ジニョン)からミレの様子がおかしいと言われミジは様子を見にいくと、
ミレが会社でいじめを受けて辛い思いをしていることを知る。
二人は入れ替わって生活することを決める。
タイトル | 「未知のソウル」 |
配信 | Netflix |
放送局 | tvN |
監督 | パク・ジヌ |
脚本 | イ・ガン(「五月の青春」) |
話数 | 全12話 |
キャスト | パク・ボヨン、パク・ジニョン、リュ・ギョンスほか |
Netflix「未知のソウル」相関図

韓国ドラマ「未知のソウル」キャスト&登場人物
ユ・ミジ/パク・ボヨン

何でも前向きな双子の姉。
体が丈夫なことが取り柄だが勉強はできない。
高校時代、短距離走の選手として期待されていたが怪我により走ることができなくなる。
勝気な性格。隣のホス(パク・ジニョン)にほんのり恋心を抱いている。
祖母の介護をしながら日雇いの仕事をしている。
ユ・ミレ/パク・ボヨン(一人二役)

真面目で内気な双子の妹。
成績優秀でソウル大学を出て公社に入社したが、いじめを受けて悩んでいる。
【パク・ボヨンその他出演作品】「今日もあなたに太陽を」「照明店の客人たち」「恋するムービー」ほか
ユ・ミレ&ミジ少女時代/イ・ジェイン

イ・ホス/パク・ジニョン

ミレとミジ(パク・ボヨン)の隣の家の息子。高校時代にソウルから引っ越してきた。
交通事故により、障害を持つ。
韓国大学を卒業し、今は弁護士として働く。優秀だが、企業の強いものに味方している自分が
嫌になっている。
【パク・ジニョンその他出演作品】「ユミの細胞たち2」「花様年華」ほか
このホスくん(ジニョン)好きだわ〜
バビですっかり心を奪われていたものの、バビがあまりにもつかみどころがなくなっちゃって、
というかウン推しだったから、忘れかけていたジニョンへの愛…だったが、
この「未知のソウル」のぽやっとしたホスがかなり好き。ジニョンくんに合ってる!
つかみどころはなさそうで、芯がある感じ。期待大!
イ・ホス少年時代/パク・ユンホ
ハン・セジン/リュ・ギョンス

トゥソン里に農業のために移住してきた。チャンファ農園の農場主。
お金があるのか、日当2万ウォンでバイトを募集したところ、ミジ(パク・ボヨン)が応募。
ミジの白紙の経歴に惹かれて採用を決めたが、やってきたのは入れ替わったミレだった。
【リュ・ギョンスその他出演作品】「梨泰院クラス」「都会の男女の恋愛法」「地獄が呼んでいる」「ソンサン」ほか
私、リュ・ギョンスが好きって知ってました?(知らん)
恋愛ものから、ゲテ?ぽいドラマまで出る人、好きなんだよな〜
梨泰院からあまり見てなかったけれど、「ソンサン」「都会の男女の恋愛法」ときて好きになった。
多分、恋愛関係くるよね…?恋愛ものしなさそうな人の恋愛シーンって大好きなんだよな。
イ・チュング/イム・チョルス

ホス(ジニョン)が働く弁護士事務所の先輩弁護士。
足が悪く車椅子で移動している。
弁護で「勝つ」ために手段を選ばない、と公言していてホスにもそれを促すが…
なんとなく奥がありそうな気がしている。
【イム・チョルスその他出演作品】「愛の不時着」「ヴィンチェンツォ」「今日のウェブトゥーン」「還魂1・2」「京城クリーチャー」「貞淑なお仕事」「その電話が鳴る時」ほか
キム・オッキ/チャン・ヨンナム

ミレとミジ(パク・ボヨン)の母親。小学校の調理師として働く。
幼い頃、ミジとミレが入れ替わっていても気が付かなかったぐらいに
おおらかで大雑把な性格。
【チャン・ヨンナムその他出演作品】「サイコだけど大丈夫」「イルタスキャンダル」「魅惑の人」「となりのミスターパーフェクト」
ヨム・ブノン/キム・ソニョン

ホス(パク・ジニョン)の母親。
小学校の教頭。オッキ(チャン・ヨンナム)とは高校の同窓生。
父親亡き後、トゥソン里でホスと二人で暮らす。
ホスが自慢のおっとりした話し方のお母さん。
【キム・ソニョンその他出演作品】「恋のスケッチ〜応答せよ1988」「青い海の伝説」「ロマンスは別冊付録」「椿の花咲く頃」「愛の不時着」「静かなる海」「イルタスキャンダル」「コンクリートユートピア」「トラウマコード」「貞淑なお仕事」
いつもと違うキム・ソニョンさんでこれもまた可愛らしい〜
カン・ウォルスン/チャ・ミギョン

ミレとミジ(パク・ボヨン)の祖母。療養院に入院し、ミジが進学もせず定職にもつかず
看病している。
ミレとミジの入れ替わりを即座に見破ることができる。
【チャ・ミギョンその他出演作品】「赤い袖先」「今日もあなたに太陽を」「無人島のディーバ」「ソンサン」「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」「おつかれさま」ほか
キム・ロサ/ウォン・ミギョン

ロサ食堂を営む。ミレ(パク・ボヨン)が務める公社の新社屋を建てるのに対して、
立ち退きを拒否している。
パク・ジユン/ユ・ユジン

ミジとミレ(パク・ボヨン)の友人
飲食店の取材をすることが自慢で何かとミレ(パク・ボヨン)にマウントを取ろうとする。
ソン・ギョング/ムン・ドンヒョク

ミジ(パク・ボヨン)の元カレで今はよき友人。
ギョングマート副店長。
チェ・テグァン/チョン・スンギル

ミレ(パク・ボヨン)が務める韓国金融管理公社の企画調整室局長。
ミレ作成のメモの要注意人物その①
一見親切そうな言い方で近づいてきて嫌がらせをする。
【チョン・スンギルそのほか出演作品】「秘密の森2」「タッカンジョン」「力の強い女カン・ナムスン」ほか
シン・ギョンミン/イ・シフン

ミレ(パク・ボヨン)が務める韓国金融管理公社の企画調整室チーム長。
ミレ作成メモ要注意人物その②
テグァンの腰巾着でテグァンの顔色を伺いながら、率先してミレに嫌がらせをしてくる人物。
【イ・シフンそのほか出演作品】「よく奢ってくれる綺麗なお姉さん」「愛と、利と」「終末のフール」ほか
ファン・ジス/シン・ジョンウォン

ホス(パク・ジニョン)の法律事務所秘書。
ホスのことを何かと面倒を見てくれる。
コン・イルナム/キム・ギョンドク

ドゥソン里にて農業従事。
セジン(リュ・ギョンス)に親切にしているのか意地悪をしているのか
微妙なところだが、何かと構っている。
チョ・ミョンガプ/チョン・ウンピョ

ドゥソン里青年会会長
キム・スヨン/パク・イェヨン

ミレ(パク・ボヨン)の務める韓国金融管理公社の先輩。
ミレに優しく接してくれていたが、見てみぬふりをすることができず社内の不正を
告発し、いじめに遭い退職していった。
【パク・イェヨンその他出演作品】「アンナ」「何もしたくない」「魅惑の人」「星がウワサするから」「いつかは賢いレジデント生活」ほか
キム・テイ/ホン・ソンウォン

韓国金融管理公社にてデータアナリストの契約社員として働く。
有能で彼に情報整理を任せると素早く資料を作成してくれる。
ミレ/ミジ(パク・ボヨン)のことを気にかけてこっそりと助けてくれる謎の人物。
パク・サンヨン/ナム・ユンホ

ミレとミジ(パク・ボヨン)の亡くなった父親にそっくりな上司。
ミジは彼をセクハラで訴えようとしていたが…。
以下、随時更新します
韓国ドラマ「未知のソウル」見どころ
全体的に受ける印象は暗め。けれど、パクボヨン演じる双子の姉、ミジの底抜けの明るさ、
そしてジニョン演じるホスのどこかおっとりした雰囲気、
パクボヨンの舌足らずな喋りに感じさせる芯の強さ、がこのドラマに
ゆったりした空気感と奥行きを持たせる。
双子の入れ替わり、という突拍子もなさにラブコメのような展開を期待するが
全体的な色合いが暗めに設定されていることから地に足のついたドラマ感がある。
うん、それでいい。
重めのトーンながらも、全然暗くて嫌な雰囲気はない。
どちらか一方が大きく活躍するのではなく、それぞれが合わせ鏡のように
互いの生活から何かを発見していくのであろう空気感が今後楽しみである。
Netflix「未知のソウル」感想〜久しぶりに一人一人語りたくなる
ネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
始まりからしんみりしていて、好きだったのだが、観終わった今、
深く心に染み入るいい作品だったと改めて思う。
ジニョン演じるホスが最後まで可愛かった件とハンセジンのキャラも素敵だった件
ホス(パク・ジニョン)は賢くて、一見気難しそうに見えるけれど、
実はツッコミどころ満載な可愛い面がある。
ドラマ内でミレとミジ(パク・ボヨン)の友人であるジユン(ユ・ユジン)も語っていたが、そこが魅力である。
そして、ホスは不慮の事故で体に障害が残り、また自分のせいで父親を亡くしてしまったという
負い目をずっと感じている繊細な子でもある。
母親に対しても、優しくて良い子なのかなあと思っていたら、実はすごく距離をとっている反抗期男子なのである。
そこがまた可愛いというか…
そして、リュ・ギョンス演じるハンセジンもなんとも素敵なのよ〜
二人とも「男!!!」感はないし、ガツガツゴツゴツついてこい!みたいなキャラクターじゃなくて
どこかつかみどころがなくて、飄々としているハンセジンもまた良き、だった。
ミレみたいなタイプがはて、どんな男性を選ぶんだろう?と思っていたら、
こういう方面から出てきたか、という驚きというか。
紳士なんだけど紳士すぎず、ちょっと子供っぽく見えてやっぱり大人。
偏屈だけど柔軟。
いやはや魅力的なキャラクター。
キムソニョンさんはやっぱり引き込まれる!ホスオンマ
ホス(パク・ジニョン)の母親を演じているのが、キム・ソニョンさん。
学校の教頭をしていて、上品で「ハハホホ」と喋って腹の底から声を出していない感じ。
ホスと雰囲気が似たオンマだなあと思っていたが、実は二人、血が繋がっていない。
反抗期男子、と書いたがまさに反抗期の時に、再婚したのがブノンだったのだ。
彼女は、良いところのお嬢さんで、再婚相手に子供がいたことで世間体が悪いなどと罵られ、
さらにホスを一人で育てることになったことで絶縁状態に。
そんな過去がありながらも、このおっとりした空気感を持ちつつ、
でも紛れもないホスへの愛情。
腹の底から声を出していないと思いきや、最後、いつまでも自分の殻に閉じこもろうとするホスへ
喝を入れる姿はさすが。
ミレとミジ パク・ボヨンが演じる双子、完全な演じ分け
完全に二人、いた。
そこにはミレとミジがちゃんといた。
ミジは明るく無鉄砲に見えたが、それは全て「本当の自分」を隠すためだった。
足を怪我して、走れなくなり数年間引きこもっていた過去をもつミジ。
そんな過去があるなんて思えないほどに、明るくて騒がしい。
ミレは勉強はできるが、けれど、自分自身は「勉強しかできない」と
必死で努力を重ねてきた人。
いつも安全な道を選び、「自分のやりたいこと」「心の赴くままに」は封印してきた。
二人は正反対の二人。顔はそっくりだけれど、正反対。
同じ人が演じていたが、完全に「二人」だった。
ミレの秘密 お父さんの存在
ミレが会社でいじめられていたことを告発しようとしていたのに、
やめて逃げ出した理由がずっと隠されていた。
が、パク・サンヨン(ナム・ユンホ)が戻ってきて全てが明らかになる。
それは、サンヨンが二人の父親にそっくりだったこと。
そのことを知った時、ミジは全てを理解する。
セクハラを知られたくなかったんじゃない。
(もちろんそれもあるだろうが)
父親とそっくりな人がセクハラをするような人間であることをミレや母親に知られたくなかったのだろう。
思い出を汚されるような気持ちになったに違いない。
それを、ミジたちには味合わせたくなかったに違いない。
ミレは一見冷たそうでいて、ミジのことを心から思いやっている。
ミレ・ミジの母親とハルモニ
ミレ・ミジの母親オッキ(チャン・ヨンナム)は、ガサツでミジには怒鳴ってばかり。
よくできるミレを自慢にして、ミジのことは心配なのにどう言っていいかわからない。
早くに夫を亡くし、ただただ働きづめで、幼い頃から自分の母親に可愛がられた記憶もなく、
娘たちにどう接して良いかわからない、と言うのが本当のところ。
働き詰めの自分の代わりに、娘たちの面倒をみてくれた母親(チャ・ミギョン)とはずっと折り合いが悪いが、
ミジはハルモニによく懐いている。
オッキと母親との過去についても描かれたところもまた良かった。
ハルモニは孫たちのことだけではなく、きちんと娘のことも愛してやまなかったこと。
寝たきりになってしまったハルモニに負い目を感じていたミジだけど、
ハルモニに背中を押されて、いやきちんと背中を押したのはオッキだった。
娘に対して徐々に変わっていったオッキは、自分の母親との関係性も少しずつ変わっていくのだった。
友人ジユンとギョング
ミレ・ミジの友人ジユン(ユ・ユジン)は最初の登場では
嫌なやつだな〜と思っていたが、実はそうではなかったことがわかる。
各々の置かれた立場によって見え方は変わってくるものだ。
ギョング(ムンドンヒョク)の存在もすごく良かった。
本当にミジの元カレかと思っていたら、隠されていた事実があって、二人の友情がまた、いい。
それに実はホス(パク・ジニョン)は気がついているのに言わないところもまた良いのだが。
いろんな形の弱者というか少数者というか、我慢をしている人たちが存在して
それぞれが助け合って手を差し伸べあって生きていく、そんな姿が描かれているのがいい。
様々な形の声なき声を拾い上げる
ホス(パク・ジニョン)の上司であるイ・チュング(イム・チョルス)は車椅子で、
ホスは足が悪く、片耳が聞こえない。
チュングもホスも、弁護士としてクライアントを第一に考え、クライアント優先で
相手の弱点も利用して完膚なきまでに応酬するスタイルだが、ホスはある日疑問に持つ。
ホスの賢さは、そのスタイルを踏襲できるが、心が違う、と言い始める。
ミレは公社という大きな組織に苦しめられ、いじめやセクハラを告発できずにいた。
ミジは引きこもって、社会に適応できないままでいた自分を恥じていた。
ロサ(ウォン・ミギョン)は難読者であることを隠し続け、また過去をずっと隠して生きていた。
ちょっとずつみんな何かを隠しながら必死で生きて、誰にも言えずに抱えて我慢して生きてきた過去があり、
それを少しずつ曝け出すことで、ちょっとずつ立ち上がれる。
100パーセント誰かに寄りかかることなく、けれど少しずつ誰かが寄り添ってくれることで
立ち上がる力になる。
ホス見たさにまた見たくなるドラマかも。笑